特集 抗菌薬の「なぜ?」に答える
抗菌薬による下痢症に対するプロバイオティクスの使い方
久田 研
1
1順天堂大学 医学部小児科学講座
キーワード:
Bifidobacterium
,
下痢
,
抗感染剤
,
プロバイオティクス
,
Lactomin
,
乳酸菌製剤
Keyword:
Probiotics
,
Bifidobacterium
,
Anti-Infective Agents
,
Diarrhea
pp.1509-1515
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021021168
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<Key Points>(1)プロバイオティクスは、小児のAADの予防および治療に有効である。(2)投与量は1日あたり50億~100億個(生菌数)が推奨される。(3)抗菌薬開始時から内服を開始し、抗菌薬終了後1~2週間は継続する。(4)小児のAAD予防に十分なエビデンスがある菌種はL.rhamnosus GGとS.boulardiiであるが、わが国の医療用医薬品としては利用できない。(5)小児のAAD予防に加えて、小児の急性下痢症、さらには成人のAAD予防に有効性が確認されている菌種に選択肢を広げて、わが国で利用可能な医療用医薬品から選択する。
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