特集 褥瘡 UPDATE エキスパートのための最新情報と栄養療法
(Part 4)新たな褥瘡管理 COVID-19患者における圧迫関連創傷の管理
志村 知子
1
1日本医科大学附属病院高度救命救急センター
キーワード:
ICU
,
院内感染
,
感染予防管理
,
COVID-19
,
医療関連機器圧迫創傷
Keyword:
Infection Control
,
Cross Infection
,
Intensive Care Units
,
COVID-19
pp.901-905
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2021242777
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<Key Point>・重症化し、ICUで治療を受ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の特徴(高齢、医療関連機器の長期的使用、鎮静・鎮痛管理下で人工呼吸管理やECMO管理を行うことによる体動制限など)は、褥瘡や医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)の主なリスク因子であり、通常の診療と同様に適切な予防対策を講じる必要がある。・COVID-19患者によくみられる圧迫関連創傷には、腹臥位管理によって身体前面に生じる褥瘡やECMOカテーテルなどで生じるMDRPUなどがある。・新型コロナウイルスは強い感染力をもつため、ウイルスへの曝露を防ぐことを第一とした圧迫関連創傷の管理が求められる。介入のタイミングやコンサルテーションの方法は吟味したうえで決定し、短時間で確実かつスムーズに褥瘡やMDRPUの処置が実施できるように努めることも重要である。
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