基礎講座
昨今の真菌同定検査法
仁木 誠
1
1大阪公立大学医学部附属病院 感染制御部
キーワード:
真菌DNA
,
真菌症
,
MALD質量分析
,
真菌培養
,
分子診断技法
Keyword:
DNA, Fungal
,
Mycoses
,
Molecular Diagnostic Techniques
,
Spectrometry, Mass, Matrix-Assisted Laser Desorption-Ionization
pp.763-769
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022260734
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◎Candida aurisは形態学的特徴や通常の生化学的検査では同定できず、正確な同定には質量分析装置や遺伝子検査が必要となる。◎MALDI-TOF MSにより真菌同定を行う場合、酵母様真菌ではオンプレート法もしくはエタノール・ギ酸抽出法を、糸状菌では液体培地での前培養後にエタノール・ギ酸抽出法を行う。◎深在性真菌症の原因真菌が判明することにより薬剤感受性パターンが推測でき、患者予後の改善や抗真菌薬適正使用支援活動に貢献できる。
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