特集 表在性皮膚真菌症 治療薬を活用するための基礎と実践総まとめ
表在性皮膚真菌症の診断方法 遺伝子診断
安澤 数史
1
1金沢医科大学 皮膚科学講座
キーワード:
真菌DNA
,
Formaldehyde
,
皮膚疾患-真菌性
,
MALD質量分析
,
組織固定
,
DNA配列分析
,
パラフィン包埋
,
rRNA遺伝子
,
リボソームスペーサーDNA
,
遺伝学的データベース
,
リボソーム大サブユニット
,
分子診断技法
,
リアルタイムPCR法
,
LAMP法
Keyword:
Genes, rRNA
,
Spectrometry, Mass, Matrix-Assisted Laser Desorption-Ionization
,
Formaldehyde
,
Paraffin Embedding
,
Dermatomycoses
,
Tissue Fixation
,
Sequence Analysis, DNA
,
DNA, Fungal
,
DNA, Ribosomal Spacer
,
Molecular Diagnostic Techniques
,
Databases, Genetic
,
Real-Time Polymerase Chain Reaction
,
Ribosome Subunits, Large
,
LAMP Assay
pp.2454-2459
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020252025
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<Key Points>◎表在性皮膚真菌症の正確な診断のために鏡検、培養、遺伝子診断がある。遺伝子診断では分離菌の同定と培養を経ない原因菌の検出を行うことができる。◎リボソームRNA(rRNA)遺伝子のITS領域、D1/D2領域の塩基配列をデータベースと照合するだけで主要な原因菌の同定を行うことができる。◎さまざまな検体からPCR法によって原因菌を検出することができるが、コンタミネーションの可能性などを含め結果の解釈に注意を払わなければならない。◎一般に難しいと感じられる真菌の取り扱いに対し、遺伝子診断を用いることで容易で明瞭なデータの取得が可能で、新しい技術も真菌に応用することもできる。
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