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遠心後のHbA1c測定法のポイント 正しいHbA1c値を得るために
石橋 みどり
1
1新東京病院 臨床検査室
キーワード:
HPLC
,
ラテックス凝集試験
,
遠心分離
,
Glycated Hemoglobin A
,
採血
,
溶血
,
精度管理
,
検査室技能試験
,
検査前手順
Keyword:
Pre-Analytical Phase
,
Centrifugation
,
Blood Specimen Collection
,
Chromatography, High Pressure Liquid
,
Latex Fixation Tests
,
Hemolysis
,
Glycated Hemoglobin
,
Laboratory Proficiency Testing
pp.272-276
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022119730
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<Essence>・医療施設外で測定された免疫法、酵素法のHbA1c値は、医療施設内で測定された値に比して、低値を示すことが報告されている。その要因は搬送時の振動により溶血を生じたためと推測された。溶血によるHbA1c測定への影響はすでに報告がある。・血糖管はEDTA管より溶血をきたしやすい。原因は血糖管の塩濃度がEDTA管に比較して高いため浸透圧が高く、易溶血となるためであることが確認された。・採血後速やかに医療施設内でHbA1cを測定する場合は血糖管採血で問題はない。しかし、健診、臨床治験などでは検査センターでの一括測定となるケースが多いため、血糖管を避け、溶血しにくいEDTA管での採血が推奨される。
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