血液検査室のためのフローサイトメトリー入門
検査法の基本をマスターしよう!
小池 由佳子
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1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 臨床検体検査部
キーワード:
Edetic Acid
,
フローサイトメトリー
,
血液保存
,
検体取り扱い法
,
腫瘍侵入性
,
リンパ球サブセット
,
造血器腫瘍
Keyword:
Lymphocyte Subsets
,
Edetic Acid
,
Flow Cytometry
,
Blood Preservation
,
Neoplasm Invasiveness
,
Specimen Handling
,
Hematologic Neoplasms
pp.278-284
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022119731
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・フローサイトメトリーによる細胞表面抗原検査には、大別してリンパ球サブセット検査と造血器腫瘍細胞表面抗原検査がある。・フローサイトメトリー検査は、その他CD34陽性細胞数同定や、赤血球膜または顆粒球膜上のGPIアンカー蛋白(CD55、CD59)の発現解析により、発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)の診断、PNH型血球の検出などにも利用される。・分析対象となる検体は、おもに血液、骨髄血、胸水・腹水・心嚢水などの体腔液、脳脊髄液、気管支肺胞洗浄液などである。また、リンパ節や節外組織の生検検体なども細胞浮遊液を作製することで検査可能である。ホルマリン固定した検体は使用できない。・当日検査が基本であり、採取後は迅速に検査を施行する。やむをえず保存する場合は検体ごとに適切に保存し、採取後24時間以内に測定することが望ましい。
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