Japanese
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特集 好酸球が関与する皮膚病
臨床例
広範囲に多彩な皮疹を認めた好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
A case of eosinophilic granulomatosis with polyangiitis involving systemic skin
鈴木 千尋
1
,
川島 裕平
1
,
木花 いづみ
1
,
藤尾 由美
1
Chihiro Suzuki
1
,
Yuhei Kawashima
1
,
Izumi Konohana
1
,
Yumi Fujio
1
1平塚市民病院皮膚科
1Hiratsuka City Hospital, Department of Dermatology
キーワード:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
紫斑
,
浮腫性紅斑
,
瘙痒
Keyword:
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
,
紫斑
,
浮腫性紅斑
,
瘙痒
pp.540-543
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002518
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・自験例では頭皮,顔面,体幹,四肢の全身に有痛性の紫斑や強い瘙痒を伴う浮腫性紅斑など多彩な皮疹を呈したことに加え,数時間の単位で皮疹の急速な変化がみられたことが特徴的であった.
・自験例ではコントロール良好の喘息が10年以上前から先行していた.
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA)の半数以上はANCA陰性であるため,喘息の既往のある患者に血管炎を示唆する多彩な皮疹が出現した場合にはANCA陰性でも本症を疑い,積極的に皮膚生検を行うべきである.
(「症例のポイント」より)
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