特集 嚢腫
臨床例
鼻部に生じたfolliculosebaceous cystic hamartoma
大橋 洋之
1
,
木村 聡子
,
門野 岳史
,
川上 民裕
,
相馬 良直
,
安齋 眞一
1聖マリアンナ医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
過誤腫
,
鑑別診断
,
鼻疾患
,
Birt-Hogg-Dube症候群
,
皮膚外科
,
毛包腫
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hamartoma
,
Nose Diseases
,
Birt-Hogg-Dube Syndrome
,
Dermatologic Surgical Procedures
,
Trichofolliculoma
pp.1197-1200
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017083385
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<症例のポイント>folliculosebaceous cystic hamartoma(以下、FSCH)とは、1991年にKimuraらにより報告された。拡張した毛包漏斗部から脂腺が放射状に増生し、間質には結合織、血管、脂肪などが増生する過誤腫である。脂腺小葉を取り巻く結合織の外側と、病変全体と健常部との2ヶ所に裂隙(double cleft)を形成することが特徴である。自験例は女性の鼻部に生じ、臨床的にはFSCHとして典型的であったが、病理組織学的には一部に下部毛包分化を伴っている点が特異であった。
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