特集 網状を呈する皮膚疾患
臨床例
コレステロール結晶塞栓症
武藤 真由子
1
,
福田 英嗣
,
大谷 綾子
,
高橋 美咲
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
鑑別診断
,
生検
,
コレステロール塞栓症
,
致死的転帰
,
Fluvastatin
,
網状皮斑
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Prednisolone
,
Embolism, Cholesterol
,
Fatal Outcome
,
Livedo Reticularis
,
Fluvastatin
pp.251-254
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014143314
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<症例のポイント>コレステロール結晶塞栓症(cholesterol crystal embolization、以下、CCE)の発症誘因は、症例2のごとくカテーテル検査などの血管内操作や抗凝固療法などが圧倒的に多いが、症例1のようにとくに誘因なく発症する場合がある。症例1では大動脈瘤の存在が発症に関与したと考えた。皮膚症状としては、下肢に網状皮斑や紫紅色斑などが好発するが、症例2では体幹まで網状皮斑を生じた点が特徴であった。
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