特集 誤診しやすい皮膚疾患
33.Raynaud症状をきたす疾患
西山 茂夫
1
キーワード:
チアノーゼ
,
Ergotamine
,
Raynaud病
,
強皮症-全身性
,
クリオグロブリン血症
,
肢端紅痛症
,
貧血-溶血性-自己免疫性
,
医薬品副作用と有害反応
Keyword:
Anemia, Hemolytic, Autoimmune
,
Cyanosis
,
Cryoglobulinemia
,
Erythromelalgia
,
Ergotamine
,
Scleroderma, Systemic
,
Raynaud Disease
,
Drug-Related Side Effects and Adverse Reactions
pp.117-119
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014089382
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<1 末梢の循環障害>動脈の器質的な閉塞は脈拍の減弱ないし消失を示し,動脈の機能的な(間歇性の)攣縮は死指として現われる.背臥位で下肢を挙げたまま,筋肉運動を繰り返すと,健康人では急速に反応性の充血を示すが,動脈の循環障害がある場合には,10分以上蒼白のままである.間歇性跛行,指趾のチアノーゼも動脈性障害を示す.循環血量の減少が長く続くと,皮膚の栄養障害(平滑,乾燥,落屑,萎縮)が出現する.静脈の領域の障害が加わると,罹患四肢の浮腫がみられる(これらの血管の器質的変化については第34章「下腿の潰瘍」の項参照).血管の機能的障害による代表的な病像はRaynaud症状(状態)である.(冒頭より)
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