特集 停留精巣
精巣摘除術
岡 真太郎
1
,
白石 晃司
1
Shintaro Oka
1
,
Koji Shiraishi
1
1山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学講座
pp.1277-1280
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001405
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
停留精巣は小児泌尿器科領域における一般的な先天異常の一つであり,生下時男児の約1~3%に認められる。停留精巣は造精機能障害や精巣腫瘍のリスクと関連しており,その治療は生殖機能の維持と精巣腫瘍の予防を目的として行われる。しかし,一部の症例において精巣固定術が適応とならないケースや施行困難である場合がある。腹腔内や鼠径部で著明な萎縮を呈する精巣(testicular nubbin)は組織学的に精巣実質を欠くことが多く,生殖機能としての役割は期待できないため摘出を検討する。精巣血管や精管が極端に短く陰囊内への到達が不可能な症例では,臨床的には摘除が選択される場合がある。また,思春期以降に発見された停留精巣では,長期間の高温環境による組織障害を認めており,精巣腫瘍のリスクが比較的高くなるため,反対側が正常な場合には摘出を検討される場合がある。

© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.

