特集 小児外科疾患の発生を考える
膵・胆管合流異常(先天性胆道拡張症)の発生を考える
福澤 宏明
1
Hiroaki Fukuzawa
1
1医学研究所北野病院小児外科
pp.851-857
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001285
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はじめに
膵・胆管合流異常(先天性胆道拡張症)の発生を考えるにあたり,膵臓や胆道の正常発生を正しく知ることが必要である。一般的に膵臓・胆道の基本的な構造が形成されるのは胎生4週から12週頃といわれており,それらについて記載された論文も複数存在している。しかしその主だったものかなり古いものであり,LewissやOdgersが当時の論争について記載している1,2)。

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