特集 腹腔鏡下噴門形成術―新技術認定制度に向けて
肝挙上法のポイントと問題点
佐々木 英之
1,2
Hideyuki Sasaki
1,2
1東北大学大学院医学系研究科小児外科学分野
2宮城県立こども病院外科
pp.24-27
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000686
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はじめに
安全で確実な手術操作のために,良好な術野を安定的に確保することは重要である。日本内視鏡外科学会の技術認定制度では腹腔鏡下噴門形成術は「横隔膜脚・食道の同定と剝離」,「短胃動静脈の切離」,「胃底部後壁の剝離」,「腹部食道の十分な露出」,「剝離時における腹部食道・胃壁に対する愛護的操作」,「迷走神経の温存」,「食道裂孔の縫縮」,「噴門形成術」,「縫縮・噴門形成術時の縫合と結紮」が審査されるが,これらの操作を円滑に行うために,肝外側区域を挙上させて良好な視野を確保することが重要である。
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