投稿論文 工夫
鼻翼基部の挙上を目的とした鼻孔縁挙上術の工夫
水野 力
1
Tsutomu Mizuno
1
1アネシス美容クリニック
pp.230-234
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2023020020
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はじめに
整った鼻翼は美しい鼻に不可欠である。鼻翼鼻柱関係(alar columellar relationship:以下,ACR)はバランスの取れた鼻を評価する項目となっているが,日本人によく見られる鼻柱後退と鼻翼下垂はACRを悪化させる。
鼻翼下垂の手術として,Ellenbogenら 1)は鼻孔縁の内側寄りを紡錘形に切除する方法を報告し,本邦でもこの術式に準じた手術方法が報告されている 2)。この術式は鼻孔縁の中央部の挙上効果が主体であり,鼻翼基部での効果は少ない。そこでわれわれは,鼻翼基部での鼻翼切除量を増やすことにより,鼻翼基部での挙上を目的とした工夫をしたので報告する。
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