特集 共有したい術式および手術経験:手術のポイントや工夫
巻頭言 小児外科における共有したい術式および手術経験
矢内 俊裕
1
Toshihiro Yanai
1
1茨城県立こども病院小児外科,小児泌尿器科
pp.252-253
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000381
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本号は,「共有したい術式および手術経験:手術のポイントや工夫」をテーマとして2022年6月7日に東京大学医学部教育研究棟(東京都文京区)で開催された第119回東京小児外科研究会をもとに企画したものである。本研究会では当番世話人がテーマを決め,通常は特定の疾患について各施設から発表された演題を討議することが多いが,今回は特定の疾患に絞らずに,各施設で施行している術式のコツや貴重な手術経験を参加者が共有することを目的とした。小児外科では対象とする疾患の発生頻度が低いことに加え,近年の少子化による症例数の減少により,1人の医師が経験できる症例や手術は限られている。さらに,最近ではコロナ禍による入院制限や小児科系外来の診療控えの影響で,ほとんどの施設では手術症例が減少していると思われる。それゆえ,各施設での貴重な経験から報告された手術の工夫や注意点を参加者が共有することは,互いに知識を深め技術を向上し合って,今後の診療に役立つものと考えた。
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