特集 withコロナの小児医療の変化
新型コロナウイルス感染症の流行下における腸重積診療
狩野 元宏
1
Motohiro Kano
1
1国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部小児外科
pp.583-587
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000151
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はじめに
2020年に始まったSevere Acute Respiratory Syndrome CoronaVirus 2(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって,医療が置かれた環境は大きく変化した。各国政府による出入国制限やロックダウンなどによる行動制限のため人と人との接触は減少し,また人々の感染症に対する自主的な予防行動が強化されてきた。わが国でも小児領域ではRSウイルス感染の一過性の流行などの例外を除いて,市中感染症は2020年以前に比べて顕著に減少している(図)。
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