Japanese
English
症例
連結型スタビライザーを使用したNuss法手術において,術前プレベンディング法が有用であった若年成人漏斗胸の1例
A Case of the Funnel Chest in a Young Adult Patient with the Nuss Procedure Using the Connected Double Stabilizer and the Prebending Method Before the Operation
平山 裕
1
,
仲谷 健吾
1
,
菅井 佑
1
,
飯沼 泰史
1
YUTAKA HIRAYAMA
1
,
KENGO NAKAYA
1
,
YU SUGAI
1
,
YASUSHI IINUMA
1
1新潟市民病院小児外科
1Department of Pediatric Surgery, Niigata-City General Hospital
キーワード:
funnel chest
,
Nuss procedure
,
stabilizer
Keyword:
funnel chest
,
Nuss procedure
,
stabilizer
pp.526-532
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000131
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はじめに
若年成人における漏斗胸(以下,本症)は,胸骨肋軟骨部の骨化や左右胸壁の不均衡な変形が進んだ例が多く,Nuss法手術(以下,本法)の際には複数本のバーを使用するなどいくつかの工夫が必要となる1~3)。近年は2本のバーをより安定化させる目的で連結型のスタビライザーダブル(Stabilizer-double:STD)なども開発されたが,術中操作の煩雑さが課題となっている。そこで今回,われわれは事前にペクタスバーとSTDを調整しプレベンディングしておくことで,術中の固定精度を向上させると同時に本法施行時の煩雑さも軽減させることができた本症の1例を経験した。本例の治療経過につき,当科における本法施行に関する一連の工夫と合わせて報告する。
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