特集 症例から学ぶ! 小児臨床超音波
一歩先を行くための超音波活用術
〔コラム〕超音波検査と身体診察―相互補完の重要性
横山 直樹
1
,
浅井 宣美
2
YOKOYAMA Naoki
1
,
ASAI Nobuyoshi
2
1茨城県立こども病院小児科後期研修医
2茨城県立こども病院小児超音波診断・研修センター
キーワード:
病歴聴取(アナムネーゼ)
,
by chance
,
超音波走査
Keyword:
病歴聴取(アナムネーゼ)
,
by chance
,
超音波走査
pp.432-435
発行日 2025年9月25日
Published Date 2025/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002687
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はじめに
超音波検査は臨床診断において非常に有用であり,特異的な画像所見を得ることで,ときに確定診断に迫ることができる。しかし,超音波検査の結果のみを盲信するのは早計であり,常に身体診察の存在を忘れてはならない。身体診察が欠けるとそもそも描出するべき部位が走査されることなく重大な所見を見逃す可能性がある。逆に,身体診察のみで超音波検査が欠けると診断に辿り着くのに難渋することもあるだろう。身体診察と超音波検査の両者を組み合わせればより確実な診断に近づくことが可能である。今回は下記の症例を通してその重要性をお伝えしたい。

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