特集 外来診療・診断のピットフォール
各論:代表的な疾患のピットフォール 循環器
てんかん発作だと思ったらQT延長症候群
加藤 愛章
1
KATO Yoshiaki
1
1国立循環器病研究センター小児循環器内科
pp.431-434
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002330
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症例
13歳,男児
現病歴:10歳時にけいれんを伴う意識消失が出現した。前医で脳波異常があり,てんかんと診断され,抗てんかん薬による加療を開始されていたが,症状をくり返していた。
初回の発作:朝6時に自宅の階段でうなり声を上げながら倒れ,意識消失し,強直間代性けいれんが10秒程度あった後,すぐに意識回復し,その時点での母の触診では脈不整はなかった。数日前から胃腸炎症状が続いていた。

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