特集 いまさら聞けない成長のキホン
各論
鑑別すべき疾患 成長障害をきたす代謝性骨疾患:くる病
長谷川 高誠
1
HASEGAWA Kosei
1
1岡山大学病院小児科
pp.1667-1670
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002124
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はじめに
骨は骨基質である1型コラーゲンにカルシウムやリンからなるハイドロキシアパタイトが沈着すること(石灰化)で形成され,その強度を増す。くる病は小児期の成長軟骨の閉鎖前に骨基質への石灰化が障害され,非石灰化骨基質(類骨)が増加する疾患であり,成長軟骨の閉鎖後に骨の石灰化障害が起きた場合は骨軟化症とよび,区別されている。
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