特集 小児の事故と予防
行政・業界団体の取り組み
都市公園における遊具の安全確保に関する取り組み
尾﨑 孝
1
OZAKI Takashi
1
1国土交通省都市局公園緑地・景観課
pp.849-853
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001687
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はじめに
こどもが身近に遊ぶ場所と聞くと,公園を思い浮かべる方も多いのではないだろうか。公園といっても厳密にはさまざまであるが,まちなかで見かける公園の多くは,都市公園法にもとづく「都市公園」として整備されたものであり,令和4(2022)年度末時点で全国に114,707箇所存在している(図1)1)。平成5(1993)年の都市公園法改正以前は,都市公園の一種別である児童公園(現在では街区公園と改称)に,ぶらんこ,すべり台,砂場などを設けなければならないとされていた経緯もあり(都市公園のありかたは多種多様であることから,現在この規定は廃止されている),都市公園では,全国で387,509基[令和4(2022)年度末時点]に上る遊具が設置されている(図2)2)。
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