特集 完全把握をめざす小児の心疾患
胎児期心疾患の臨床
胎児診断―胎児心エコーの基本から不整脈診断,胎児MRIを含めて
寺町 陽三
1
,
前野 泰樹
2
TERAMACHI Yozo
1
,
MAENO Yasuki
2
1久留米大学医学部小児科学講座
2聖マリア病院新生児科
pp.449-454
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001582
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はじめに
日本胎児心臓病学会を中心として胎児診療は徐々に発展してきた。2006年には「胎児心エコー検査ガイドライン」(初版)が発行され,2010年には胎児心臓超音波検査が健康保険収載された。2021年には「胎児心エコー検査ガイドライン」は第2版1)に改訂され,わが国においては全国各地に胎児心エコー専門施設が整備され,胎児心エコー検査が本格的に認知されるようになってきた。今後は日本胎児心臓病学会を中心として,全国規模での胎児診断の現状がわかっていくことになると考えられる。小児心疾患を学ぶにあたって,胎児心エコー検査の役割やその位置づけ,現状を知っておくことはきわめて重要である。
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