特集 小児科医のキャリア・デザイン~「こども臨床」の魅力を語る
キャリア・デザインをめぐるあれこれ
サブスペシャルティの選択の1例 小児神経を選択した経緯とその魅力―私の場合
日暮 憲道
1
HIGURASHI Norimichi
1
1東京慈恵会医科大学小児科学講座
pp.53-56
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000001461
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はじめに
小児科医は総合医の役割と同時に,特定の領域や課題について深く研鑽を積むことで医師としての技能やアイデンティティを熟成させ,社会における自身の価値や役割を再認識していくことができる。領域選択は,将来のビジョンをもって邁進できる場合は問題ないが,そのような若手はむしろ少数派ではないか。私が神経へ進んだのもきわめて感覚的な選択であり,キャリア・デザインなど考えたこともなかった。ただ今もその選択に後悔はなく,最近になってようやく,自分が追い求めてきたことや,医師としてどのような貢献をしたいのか理解できるようになってきた。
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