特集 新しい時代の小児感染症
各論:感染臓器別
呼吸器感染症
細気管支炎
桜井 博毅
1
SAKURAI Hiroki
1
1宮城県立こども病院リウマチ・感染症科
pp.531-533
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000834
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疫 学
小児に起こる細気管支炎(bronchiolitis)は,主に呼吸器ウイルスの感染によって細気管支に炎症をひき起こし,気道の浮腫,気道分泌物の増加,気道上皮細胞の壊死と脱落を特徴とする疾患である。細気管支炎の最多の原因であるRSV(respiratory syncytial virus)が通常冬季に流行していたことから,細気管支炎自体も冬季に多い疾患であったが,後述するようなRSV感染症の流行の変化により,細気管支炎自体の発症時期にも今後,変化がみられてくると予測される。
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