特集 新しい時代の小児感染症
総論:小児感染症診療
小児感染症の診断
堀越 裕歩
1
HORIKOSHI Yuho
1
1東京都立小児総合医療センター感染症科,免疫科
pp.482-486
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000824
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はじめに
小児感染症の診断は,微生物を絞り込む病原体診断,感染臓器を絞り込む臓器診断が重要である。さらに臨床的な重症度や緊急度を判断して,治療適応や治療薬のスペクトラムが決定される。最初に必要な病歴を聴取することが,ポイントを絞った身体診察や検査につながって診断への一歩となる。病歴は患者や保護者の訴えを聴くだけでなく,必要な情報を引き出していかなければならない。history listeningだけではなく,history takingの技能が必要となる。
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