特集 プライマリケアにおける単純X線検査―ここまで読影することができる
特別な状況
単純X線撮影での医療デバイスなどの位置評価とピットフォール
岡本 礼子
1
OKAMOTO Reiko
1
1国立成育医療研究センター放射線科診療部放射線診断科
pp.510-516
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000104
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はじめに
医療デバイスなどの位置評価は,ポータブル撮影で行われることが多い。ポータブル撮影では,臥位であることやAP(anterior-posterior)像での撮影であることを念頭におき,立位・PA(posterior-anterior)像の単純X線撮影との見え方の違いを考慮しながら読影しなければならない。また,医療デバイスにはさまざまな種類がある。医療デバイスそれぞれの目的や適切な走行・先端位置を理解しておくことは,単純X線写真を読影する際に非常に重要である。さらに医療デバイスによる合併症に精通することによって,患者の状態悪化を未然に防ぐことにつながる。
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