特集 知って得する胎児・新生児の心疾患2024
コラム
双胎間輸血症候群と心疾患
横山 岳彦
1
YOKOYAMA Takehiko
1
1医療法人葵鐘会セブンベルクリニック小児科
pp.1042-1045
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001657
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双胎間輸血症候群とは
双胎間輸血症候群(twin to twin transfusion syndrome:TTTS)は,双胎妊娠の約10~15%でみられる一絨毛膜二羊膜性の一卵性双生児において生じる。この症候群は,一絨毛膜二羊膜性双胎(MD双胎)が必ず共有している胎盤内の血管吻合が原因である。吻合血管を通して,一方の胎児(供血者)から他方の胎児(受血者)への不均衡な血液の移動が生じたときに発症する。
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