特集 知って得する胎児・新生児の心疾患2024
応用編
胎児・新生児の不整脈の診断と治療(期外収縮と頻脈性を中心に)
前野 泰樹
1
MAENO Yasuki
1
1聖マリア病院新生児科
pp.959-964
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001641
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概 念
胎児期・新生児期の不整脈は,頻度は1~5%ともいわれ,日常診療においてよく遭遇する。これら周産期の不整脈の多くは一過性で経過観察のみで改善する予後良好なものである1,2)。その一方で,治療を要するものがあり,そのなかでも,致死的な不整脈に進行する緊急に対応すべきものから,全身状態をみながら時間的な余裕をもって治療法を選択できるものまで重症度に差がある。特に胎児期の不整脈では,胎内治療を考慮した娩出時期の判断など,的確な周産期管理が求められる。
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