増刊号 周産期診療のための病態生理
[産科編]
妊娠による母体の変化と妊娠維持
なぜ腟内環境が妊娠維持に必要か
秋野 亮介
1
,
大槻 克文
1
AKINO Ryosuke
1
,
OTSUKI Katsufumi
1
1昭和大学江東豊洲病院周産期センター
キーワード:
細菌性腟症
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
慢性子宮内膜炎
Keyword:
細菌性腟症
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
慢性子宮内膜炎
pp.24-27
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001230
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基本病因
周産期医療において妊娠の維持,すなわち流早産を予防することは重要なテーマの一つである。わが国の早産率は5.7%程度であり,諸外国と比較し低い水準を維持している。早産の主たる原因の一つとして代表的な絨毛膜羊膜炎(chorioamnionitis:CAM)の存在は周知されており,そこには細菌感染をはじめとする子宮内の炎症が関与している。
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