研究
新生児一過性高インスリン血性低血糖症の管理法の検討
橋本 真
1
,
宮林 寛
1
,
齊藤 勝也
1
,
田邉 聡美
1
,
佐藤 優希
1
,
黒澤 伊純
1
HASHIMOTO Shin
1
,
MIYABAYASHI Hiroshi
1
,
SAITO Katsuya
1
,
TANABE Satomi
1
,
SATO Yuki
1
,
KUROSAWA Izumi
1
1春日部市立医療センター小児科
pp.406-409
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000827
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目 的
新生児期の重篤で遷延する低血糖症は神経学的後遺症を発現する可能性が高く,適切な治療を行うことが重要である1)。新生児の持続性または反復性低血糖症でもっとも頻度が高いのは高インスリン血性低血糖症(hyperinsulinemic hypoglycemia:HH)であり,一過性と遺伝子異常による永続性に分類される1,2)。新生児一過性HHは周産期のストレスが発症に関与していることが示唆されているが,その成因は明らかとなっておらず,低血糖の持続期間も数日から数か月とさまざまであり,ジアゾキシド(diazoxide:DZX)投与を含めた管理方法については定まったものがない。
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