特集 母体救急医療・母体救命の進歩
各論
救急処置を要する症状とその対応 急性心不全
鈴木 研資
1
,
宮内 彰人
1
SUZUKI Kensuke
1
,
MIYAUCHI Akito
1
1日本赤十字社医療センター
pp.232-235
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000053
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はじめに
心疾患による妊産婦死亡はわが国においては10%前後を推移しており1),主要な原因の一つである。妊娠中の急性心不全は,心臓基礎疾患を有する妊婦が妊娠,分娩に伴う循環動態の変化によって発症する心不全と,心疾患の既往がないにもかかわらず妊娠,分娩中に突如として心不全を発症する「周産期心筋症」に大別される。
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