特集 細菌,ウイルス,真菌―微生物学のパラダイムシフト―
【口腔・咽頭・頸部領域】
急性扁桃炎の起炎菌スペクトラムと抗菌薬の選択
林 達哉
1,2
Tatsuya Hayashi
1,2
1旭川医科大学病院医療安全管理部
2旭川医科大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
AMR対策
,
急性扁桃炎
,
抗菌薬
Keyword:
AMR対策
,
急性扁桃炎
,
抗菌薬
pp.296-298
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002037
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はじめに
急性扁桃炎の最も重要な原因菌は小児も成人もA群β溶血性レンサ球菌(Group A Streptococcus,GAS),すなわち化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogens)である。この菌は病原性が強く,激しい炎症症状をきたすことで知られており,抗菌薬治療が必要で有効である。一方,GASが原因の扁桃炎は少なく,大部分の急性扁桃炎はウイルス性であることが知られている。抗菌薬治療が必要な急性扁桃炎の鑑別,正しい抗菌薬選択,誤った抗菌薬選択について,耳鼻咽喉科に受診することが多い成人例を中心に概説する。

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