特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
頸部領域
術中に多量出血をきたしたneurofibromatosis-1関連頸部静脈瘤症例
永野 広海
1
,
井内 寛之
1
Hiromi Nagano
1
,
Hiroyuki Iuchi
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
neurofibromatosis-1
,
神経線維腫症1型
,
静脈瘤
Keyword:
neurofibromatosis-1
,
神経線維腫症1型
,
静脈瘤
pp.1121-1124
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001266
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はじめに
神経線維腫症1型(レックリングハウゼン病,neurofibromatosis-1:NF1)は,皮膚,神経,眼,骨などのさまざまな部位に色素沈着と腫瘍の増殖を特徴とする第17染色体由来の常染色体優性遺伝疾患である。動脈瘤,動脈破裂,静脈瘤,動静脈瘻などの血管障害は重要な合併であり,ときに致命的になる。
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