特集 てこずった症例・難治症例にどう対応するか
鼻領域
反復して鼻出血を呈し血管造影検査,手術など必要とした難治性副鼻腔血瘤腫症例
花田 有紀子
1
,
川島 佳代子
1
Yukiko Hanada
1
,
Kayoko Kawashima
1
1大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
血瘤腫
,
鼻出血
,
血管塞栓術
Keyword:
血瘤腫
,
鼻出血
,
血管塞栓術
pp.1039-1041
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001244
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はじめに
血瘤腫は臨床上の疾患概念で,副鼻腔内で炎症性変化や出血を繰り返して器質化し血瘤を形成したものとされている1)。鼻出血や周囲組織の圧迫,骨破壊像などが認められ,悪性腫瘍との鑑別が重要である。基本的には内視鏡下鼻副鼻腔手術で根治できる疾患であるが,摘出時に多量の出血をきたすことがある。
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