特集 耳科診療の論点―異なる立場の対話とディベート―
さまざまな治療法の中から
突発性難聴の追加治療について―高気圧酸素療法の立場から―
上塚 学
1,3
,
河辺 隆誠
2,3
,
西池 季隆
3
Satoru Uetsuka
1,3
,
Takanari Kawabe
2,3
,
Suetaka Nishiike
3
1市立吹田市民病院耳鼻咽喉科
2大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科
3大阪労災病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
突発性難聴
,
高気圧酸素療法
,
合併症
Keyword:
突発性難聴
,
高気圧酸素療法
,
合併症
pp.269-271
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000991
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はじめに
高気圧酸素療法はAmerican Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery(AAO-HNS)ガイドラインの突発性難聴に対する治療において,ステロイド全身投与と並んで “option” に位置付けられている1)。突発性難聴の推定病態の1つである内耳循環障害に対し,血液中の溶存酸素を増やし,障害を緩和する目的で使用されている。
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