特集 耳科診療の論点―異なる立場の対話とディベート―
さまざまな治療法の中から
突発性難聴の追加治療について―ステロイド鼓室内投与の立場から―
岡田 昌浩
1
Masahiro Okada
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
突発性難聴
,
ステロイド鼓室内注入
,
診療の手引き
Keyword:
突発性難聴
,
ステロイド鼓室内注入
,
診療の手引き
pp.267-268
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000990
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はじめに
突発性難聴は急性感音難聴をきたす代表的な疾患の1つである。一般的に,ステロイドや循環改善薬などの全身投与がなされる場合が多いが,“治癒” に至るのは約4割のみである1)。ステロイドの全身投与を行っても難聴が残存した場合,追加治療としてステロイド鼓室内注入(以下,ITSと略)療法や高圧酸素療法が行われることがある。ここではITS療法について述べる。
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