特集 新たに注目される頭頸部癌治療
免疫チェックポイント阻害薬
免疫チェックポイント阻害薬使用後の救済化学療法
大峽 慎一
1
,
松本 文彦
1
Shinichi Oba
1
,
Fumihiko Matsumoto
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
救済化学療法
,
腫瘍免疫微小環境
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
救済化学療法
,
腫瘍免疫微小環境
pp.1345-1348
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000839
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はじめに
免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)がCheckMate141試験にてプラチナ製剤抵抗性再発転移頭頸部扁平上皮癌に対する有効性が示され1),ニボルマブが2017年にわが国で頭頸部癌に対して適応承認された。またプラチナ未使用あるいは感受性再発転移症例についてはKEYNOTE048試験の結果に基づいてペムブロリズマブ±化学療法が標準治療として行われるようになった2)。大まかにはプラチナ製剤使用後6カ月未満の再発転移症例にはニボルマブ,プラチナ未使用例あるいはプラチナ使用6カ月以降再発転移症例にはペムブロリズマブが選択される。ペムブロリズマブの使用に関しては実臨床ではPD-L1発現(combined positive score:CPS)により単独投与あるいは化学療法併用の推奨,EXTREMEレジメンの推奨を振り分けて使用される。
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