特集 耳鼻咽喉科診療における遠隔医療
耳鼻咽喉科診療における遠隔医療
睡眠時無呼吸診療における遠隔医療
陳 和夫
1,2,3
Kazuo Chin
1,2,3
1日本大学医学部内科学系睡眠学分野睡眠医学・呼吸管理学講座
2日本大学医学部附属板橋病院睡眠センター
3京都大学大学院医学研究科附属ゲノムセンター
キーワード:
遠隔医療
,
睡眠時無呼吸
,
CPAP遠隔モニタリング
Keyword:
遠隔医療
,
睡眠時無呼吸
,
CPAP遠隔モニタリング
pp.1253-1256
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000803
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はじめに
2018年に在宅持続陽圧呼吸(continuous positive airway pressure:CPAP)療法の遠隔モニタリング加算が健康保険適用を受けたが,CPAP遠隔モニタリング加算には,施設基準が付加され,実際の診療の場では混乱が生じ,さまざまな疑義解釈がなされ,その普及は遅れていた。令和2年度診療報酬改定において施設基準は大きく緩和されたが1),診療報酬の問題もあり,その普及は依然遅れている。新型コロナウイルス蔓延下では,「新型コロナウイルスの感染拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱い」2)にて電話やオンライン診療が健康保険適用下で可能になっていたが,新型コロナウイルスの5類移行後に混乱が起こるかもしれない。
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