特集 手術をしない音声・構音・言語の治療
構音障害の治療
病態に応じた対応―口蓋裂
山﨑 憲子
1
,
経田 香織
1
,
木下 裕子
2
,
三輪 高喜
2
Noriko Yamazaki
1
,
Kaori Kyoda
1
,
Yuko Kinoshita
2
,
Takaki Miwa
2
1金沢医科大学病院心身機能回復技術部門
2金沢医科大学耳鼻咽喉科学
キーワード:
構音障害
,
口蓋裂
,
言語管理
Keyword:
構音障害
,
口蓋裂
,
言語管理
pp.511-514
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000560
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はじめに
口蓋裂児は鼻咽腔閉鎖機能不全(velopharyngeal impairment:VPI)や口蓋形態の問題から正常な音声言語の獲得に支障をきたす。また滲出性中耳炎が多発しやすく,上顎の劣成長による歯列や咬合異常など言語習得に影響を及ぼすさまざまな問題を生じる可能性があるため,乳幼児期から多職種でのかかわりが必要とされている1~3)。当院でも形成外科医,耳鼻咽喉科医,矯正歯科医,歯科衛生士,看護師,臨床心理士,言語聴覚士(speech therapist:ST)などがチームとなり口蓋裂児の治療を行っている。
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