特集 メニエール病とその周辺疾患
メニエール病の歴史と現在
バラニー学会の国際前庭症状分類とメニエール病診断基準
堀井 新
1
Arata Horii
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
メニエール病
,
バラニー学会
,
国際前庭症状分類
,
メニエール病診断基準
Keyword:
メニエール病
,
バラニー学会
,
国際前庭症状分類
,
メニエール病診断基準
pp.1302-1307
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000332
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バラニー学会のICVDについて
世界最大のめまいに関する国際学会であるバラニー学会(Bárány Society)は,前庭症状や眼球運動の分類,めまい疾患の診断に関して,EBMに基づいた標準化を目指しInternational Classification of Vestibular Disorders(ICVD)と呼ばれる活動を行っている。ICVDで発出するドキュメントを作成する委員会はClassification Committee of the Bárány Society(CCBS)とよばれ,いくつかのサブコミッティーから成っている。これまでに2つの改訂版を含み14の診断基準および前庭症状の分類・定義,眼振や異常眼球運動の解説に関する論文各1編を学会の機関誌であるJournal of Vestibular Research誌にオープンアクセスとして発刊している(表1)。
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