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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
II.各論1:糸球体疾患(診断と治療)
15.抗糸球体基底膜抗体腎炎(Goodpasture症候群を含めて)
Anti-glomerular basement membrane antibody glomerulonephritis
竹内 陽一
1
,
廣村 桂樹
1
Takeuchi Yoichi
1
,
Hiromura Keiju
1
1群馬大学大学院医学系研究科腎臓・リウマチ内科学
キーワード:
抗糸球体基底膜抗体腎炎
,
RPGN
,
肺胞出血
,
腎リスクスコア
,
イムリフィダーゼ
Keyword:
抗糸球体基底膜抗体腎炎
,
RPGN
,
肺胞出血
,
腎リスクスコア
,
イムリフィダーゼ
pp.146-150
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001589
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1 はじめに
抗糸球体基底膜抗体腎炎(Goodpasture症候群を含む)とは
抗糸球体基底膜抗体腎炎〔抗glomerular basement membrane(GBM)腎炎〕は血清中に抗GBM抗体を認める小型血管炎であり,腎限局型と肺腎型の2つに大別される。前者は腎臓のみが障害され,主に半月体形成腎炎の組織像を呈する。後者は腎障害に加えて肺胞出血を伴い,以前からGoodpasture症候群と呼ばれてきた。2012年の国際Chapel Hillコンセンサス会議では,多くの疾患名から人名が除かれることになり,肺腎型のGoodpasture症候群は腎限局型と合わせて抗糸球体基底膜抗体病(抗GBM病)と命名され,免疫複合体性小型血管炎の1つに分類された1)。なお本稿では,腎病変を中心に解説することより,抗GBM腎炎を使用する。
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