Japanese
English
特集 高齢化社会の腎泌尿器疾患診療UpToDate
各論―フレイル・サルコペニア
過活動膀胱および低活動膀胱とフレイルとの関係
Association of overactive bladder and underactive bladder with frailty
三井 貴彦
1
,
澤田 智史
1
,
吉良 聡
1
MITSUI Takahiko
1
,
SAWADA Norifumi
1
,
KIRA Satoru
1
1山梨大学大学院総合研究部泌尿器科学講座
キーワード:
フレイル
,
過活動膀胱(OAB)
,
低活動膀胱(UAB)
,
下部尿路症状
,
加齢
Keyword:
フレイル
,
過活動膀胱(OAB)
,
低活動膀胱(UAB)
,
下部尿路症状
,
加齢
pp.766-771
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000732
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ 疾患のしくみ
過活動膀胱(overactive bladder:OAB)は,「尿意切迫感を必須とした症状症候群であり,通常は頻尿と夜間頻尿を伴い,切迫性尿失禁は必須ではない」といった症状症候群として定義されている1)。OAB以外にも同様の症状を呈する局所的な疾患があるため,これらの疾患を除外する必要がある。OABの主症状である尿意切迫感は,「突然起こる,我慢できないような強い尿意」を指すが,通常の尿意との相違の説明は必ずしも容易ではなく,その病態生理や発生機序は明らかとなっていない1)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.