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増刊号 腎代替療法のすべて
【第9章 透析患者の合併症】
14 味覚障害
Taste disorder
北浦 圭介
1
Kitaura Keisuke
1
1きたうらクリニック
キーワード:
味覚障害
,
味覚障害アプローチ
,
亜鉛欠乏症
Keyword:
味覚障害
,
味覚障害アプローチ
,
亜鉛欠乏症
pp.515-519
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000491
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Ⅰ.味覚障害の概要
1.味覚障害の分類と原因
味覚異常は,大きく量的味覚障害と質的味覚障害に分けられる。量的味覚障害には味覚消失(味がまったくわからない),味覚低下(味が薄く感じる),解離性味覚障害(ある特定の味だけがわからない)がある。質的味覚障害には自発性異常味覚(口腔内に何もないのに特定の味がする),異味症(本来の味と異なって感じる),悪味症(嫌に感じる),錯味症(特定の味を誤って感じる),味覚過敏(特定の味や全体の味を強く感じる)がある。味覚障害の原因は多様であり,頻度は薬物性味覚障害が最も多く,特発性,亜鉛欠乏性,心因性味覚障害が続く(表1)1)。
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