第36回日本ハイパフォーマンス・メンブレン研究会 【HDF】
On-line HDFにリクセルを併用した際のリクセル接続位置の違いによるβ2-MG除去効率の比較
重松 武史
1
,
中村 拓生
2
,
宮本 幹
1
,
西庵 良彦
1
,
宮本 孝
1
1医療法人社団平生会宮本クリニック
2地方独立行政法人明石市立市民病院
pp.345-349
発行日 2022年1月25日
Published Date 2022/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000060
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緒 言
われわれは,血液透析(HD)と吸着型血液浄化器リクセル(以下,リクセル)併用治療において,リクセルを透析膜の後ろに接続し,先に透析膜で尿毒素を除去した後,リクセルに血液を流入させると除去効率が向上すると報告した1)。血液濾過透析(HDF)は,β2-ミクログロブリン(β2MG)などの尿毒素物質の除去効率に優れている2)とされ,リクセルとの併用治療では,さらに除去効率を上昇させることが可能であると考える。しかしHDFとリクセル併用治療では,接続位置によって希釈や濾過の影響を受けることから,リクセルに流入する血液の状態は大きく異なっている。
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