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特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
自己免疫疾患・膠原病・血管炎など
虚血性小腸炎
Ischemic enteritis
小林 清典
1
Kiyonori Kobayashi
1
1北里大学医学部新世紀医療開発センター
キーワード:
虚血性小腸炎
,
小腸内視鏡
,
小腸造影
Keyword:
虚血性小腸炎
,
小腸内視鏡
,
小腸造影
pp.624-625
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001392
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疾患の概要
虚血性小腸炎は,小腸の可逆性の循環障害に伴う虚血性病変の総称である。本症は原因不明の特発性と,原因が特定できる続発性に分類される。続発性の原因として,腸間膜動静脈閉塞,血管炎,血流低下,癒着や腸重積,ヘルニアによる血流障害などがあげられる1)。また発病後の臨床経過により一過性型と狭窄型に分類されるが一過性型の報告は稀である。その原因として小腸の検索まで時間を要するため,多くは見逃されている可能性が高い。
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