Japanese
English
連載 内視鏡ビッグデータとICTを活用する・プロローグ
ビッグデータ・ICT総論―内視鏡医が知るべき用語・概念の整理
Concepts and terminology: must-knows for endoscopists
三澤 将史
1
Masashi Misawa
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
情報通信技術
,
人工知能
,
データベース
,
サイバーセキュリティ
,
内視鏡
Keyword:
情報通信技術
,
人工知能
,
データベース
,
サイバーセキュリティ
,
内視鏡
pp.145-149
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001210
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
現在,日本だけでなく世界中で,人工知能(artificial intelligence:AI)を活用した内視鏡診断支援技術が臨床で使用される頻度が増加しており,それに伴いその有用性も多く報告されるようになっている。AIは大量の学習データを必要とする特性をもち,これが「ビッグデータ」との高い親和性を示している。理論的には質の良いビッグデータが利用可能であれば,高精度なAIの開発も容易である。また,情報通信技術(information communication technology:ICT)の進化に伴い,内視鏡画像を電子データとして収集し,コンピュータ上でデータベースを構築することが日常的となっているのは,多くの人々にとって既知の事実である。日本消化器内視鏡学会は,Japan Endoscopy Database(JED)という大規模なデータベースを構築し,臨床研究の場に供している。本連載では,内視鏡とICT技術の関連性や,JEDを活用した臨床研究の取り組みを幅広く紹介する。このプロローグとして,ICT技術と内視鏡との関係の歴史を探るとともに,内視鏡医が知っておくべき専門用語や概念を多く取り上げ,これからの連載の基盤的知識を習得したい。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.