Japanese
English
特集 大腸腫瘍に対する外来内視鏡治療を極める
[外来での通電切除]
EMRの適応とコツ
Indication and tips for endoscopic mucosal resection
田中 秀典
1
,
竹原 悠大
1
,
森元 晋
1
,
谷野 文昭
1
,
山本 紀子
1
,
上垣内 由季
1
,
山下 賢
1
,
岡 志郎
1
Hidenori Tanaka
1
,
Yudai Takehara
1
,
Shin Morimoto
1
,
Fumiaki Tanino
1
,
Noriko Yamamoto
1
,
Yuki Kamigaichi
1
,
Ken Yamashita
1
,
Shiro Oka
1
1広島大学病院消化器内科
キーワード:
EMR
,
大腸腫瘍
,
外来治療
Keyword:
EMR
,
大腸腫瘍
,
外来治療
pp.1420-1423
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000922
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はじめに
近年,大腸腫瘍の内視鏡治療は外来で行われる機会が増加しており,cold polypectomy(CP)は簡便性と安全性が高いことから外来治療の場において急速に普及しつつあるが,粘膜筋板の切除が不完全で浅い切除となることが欠点である1~4)。EMRは,局注を行って膨隆を形成することで側方断端のマージンを確保した切除が可能であり,通電することで粘膜筋板を完全に切離できるため十分な粘膜下層を含んだ切除標本を得ることができる5)。近年,手技の簡便なCPやunderwater EMRが普及するなかで,EMRが選択される機会は減少しつつあるが,EMRは癌や腺腫に対する完全一括切除手技として信頼性の高い切除法である。
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