特集 てんかん-知識のアップデート:基本から最新のトピックスまで
てんかん総論 てんかん発作型の分類と年齢別の特徴 新生児期、乳児期、幼児期、学童期、思春期
星野 英紀
1
1帝京大学 医学部小児科
キーワード:
てんかん
,
分類
Keyword:
Classification
,
Epilepsy
pp.1530-1535
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2022030516
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<Key Points>(1)ILAE2017てんかん新分類では、てんかん発作型、てんかん病型、てんかん症候群を段階的に診断を行う。(2)発作型診断は、専門医だけでなく一般臨床医や患者(家族)にも利用しやすいように、基本版と拡張版の2つのレベルでの分類が用意されている。(3)新生児発作は多くが急性脳侵襲症候であり、subclinical seizureも多い。(4)新生児期・乳児期発症のてんかんには発達性てんかん脳症をきたす疾患があり、原因診断を積極的に行う必要がある。(5)幼児期・学童期発症のてんかんの一部は自然終息性、薬剤反応性を示すが、なかには認知障害や神経発達症様症状をきたすことがあり、併存症状を含めた対応が必要である。
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