特集 成人移行支援の二面性
成長に合わせた自立・自律支援 専門領域の自立支援 小児外科疾患
尾花 和子
1
,
田附 裕子
,
田中 潔
1埼玉医科大学 小児外科
キーワード:
Hirschsprung病
,
脊柱管癒合不全
,
短腸症候群
,
胆道閉鎖症
,
胆道拡張症
,
小児医療から成人医療への移行
,
直腸肛門奇形
,
小児外科
Keyword:
Biliary Atresia
,
Hirschsprung Disease
,
Anorectal Malformations
,
Short Bowel Syndrome
,
Spinal Dysraphism
,
Transition to Adult Care
pp.1265-1270
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021323143
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<Key Points>(1)移行期医療に関連する小児外科疾患として、呼吸機能障害をきたす気道・横隔膜・肺疾患、排泄機能障害をきたす直腸肛門疾患や二分脊椎症、特別な栄養管理を要する腸管不全、長期フォローを要する肝胆道系疾患、悪性固形腫瘍や、難治性良性腫瘍などがある。(2)成人期移行にあたり、疾患名および病態、診療概略を記したガイドブックや、各疾患の病型、臨床所見、経過、緊急対応などを記した患者サマリーが有用である。(3)疾患によっては、成人診療科へ転科が困難で小児外科医がみ続ける場合もある。(4)地域における難病相談支援センターや地域協議会を活用するなどシームレスな医療体制の構築が始まっている。
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