特集 新しい健診-乳幼児期から思春期まで
健診で注意すべき他科疾患 外科疾患
浮山 越史
1
,
渡邉 佳子
,
阿部 陽友
1杏林大学 医学部小児外科
キーワード:
二分脊椎-潜在性
,
頸部
,
臍ヘルニア
,
耳疾患
,
鼠径ヘルニア
,
嚢胞
,
漏斗胸
,
診断サービス
,
泌尿生殖器疾患-男性
,
泌尿生殖器疾患-女性
Keyword:
Neck
,
Hernia, Umbilical
,
Hernia, Inguinal
,
Funnel Chest
,
Diagnostic Services
,
Cysts
,
Spina Bifida Occulta
,
Ear Diseases
,
Male Urogenital Diseases
,
Female Urogenital Diseases
pp.401-404
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021178239
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<Key Points>(1)耳前瘻孔は感染がなければ経過観察とする。(2)血管腫、リンパ管腫は早期に紹介する。(3)舌小帯短縮症は哺乳障害や構音障害がある場合は手術が必要である。(4)新生児期の大きな臍ヘルニアは皮膚炎を予防しながら圧迫療法を行う。(5)鼠径ヘルニアは嵌頓、卵巣捻転に注意する。(6)仙尾部の皮膚の凹みは、超音波検査で確認して二分脊椎と脂肪腫を確認する。(7)仙尾部の皮膚の凹みで尾骨より高位、左右へのずれ、皮膚病変、皮膚におおわれていない場合は、MRIで脊髄係留症候群、脊髄皮膚瘻を確認する。(8)乳児の包茎は尿道口が見えるまでの剥離とし、全体の剥離は小学校高学年でよい。(9)新生児、乳児期からの便秘症では低位鎖肛、Hirschsprung病の可能性がある。
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